草津温泉で「ワーケーション」「テレワーク」するビジネスマンが急増!その理由は?
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「草津よいとこ一度はおいで…」という歌のフレーズを耳にしたことはありますでしょうか。民謡『草津節』で有名な草津温泉は、東国の名湯のひとつです。草津の湯は泉質に優れており、温泉ファンからの評価も非常に高いです。
そんな草津温泉でテレワークができたら、温泉で体を癒しながら、仕事も捗ること間違いなし。
都会を離れた秘境の地で、贅沢なワーケーションを実現することができます。
草津温泉にはテレワークができる環境は整っているのでしょうか?また、近年注目を集める「ワーケーション」はできる観光地なのでしょうか?
本記事では草津温泉におけるテレワーク事情やワーケーションプランをご紹介します。
Index
新たな働き方「テレワーク」が世の中に浸透
ここ数年で一気に広がりを見せた「テレワーク」。従来型のオフィスで働くワークスタイルと比べて、たくさんのメリットがあることが知られるようになりました。
テレワークはいくつかの種類に分類されることをご存じでしょうか。
まずは意外と知っているようで知らない、テレワークの種類やそのなかでも最近特に注目されている「ワーケーション」について説明します。
テレワークは「場所」や「時間」にとらわれない
テレワークとは、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことを言います。Tele(離れて)とWork(仕事)を組み合わせた造語で「テレワーク」という言葉が生まれました。今まではオフィスに通勤して働くことが常識であったわけですが、インターネットの発展や業務をサポートする様々なITツールの登場によって、離れた場所で仕事をすることができるようになりました。
テレワークのメリット①「時間の自由」
始業時間までに会社まで通勤し、決まった勤務時間のなかで働くスタイルを長年続けてきた人にとっては、テレワークを経験するとその時間の自由度に驚かされることでしょう。それまで出勤準備や通勤に当てていた時間はほぼ自分の時間となり、家族との時間や自己研鑽の時間を多くとれるようになった方も多いのではないでしょうか。テレワークは「場所にとらわれない仕事のスタイル」を実現できることで、働き方改革の手段として重視される一方、「人と人との接触」を減らすことができることから、近年は新型コロナウイルス等の感染症の拡大を防止する有力な手段としても注目されています。
テレワークのメリット②「環境の自由」
テレワークでは、自分の好きな環境下で働くことが可能です。自宅で働くならば好きな音楽を聴きながら働いたり、会社の規定上問題がなければWi-Fiのあるカフェやコワーキングスペースを使用して気分を変えたりすることも可能です。話しかけられたり他の人の会話が耳に入ったりすることもないため、集中力を維持して仕事に取り組むことができます。
テレワークには4つの種類がある
一般的にテレワークとは、「メインのオフィスとは離れた場所に仕事環境を置き、そこで業務に従事すること」を指します。テレワークにはいくつかのパターンがあるので、その中でも代表的な4種類をご紹介します。
<在宅勤務>
在宅勤務は最も多くの人が行っているテレワークです。その名のとおり自宅で仕事を行い、仕事仲間とはテキストメッセージや電話、zoomなどでコミュニケーションをとります。
通勤を全くしなくてもよいことが最大のメリットですが、家族とのコミュニケーションやオンオフの切り替えが難しいといった課題もあります。
<モバイルワーク>
移動中や外出先で仕事をすることをモバイルワークと呼びます。Wi-Fi環境がなくても、ポケットWi-Fiやスマホのデザリング機能を使えばどこでも仕事を行えることが最大の特徴です。その柔軟さが魅力の働き方ですが、労務管理や情報漏洩といった観点から禁止されている企業も多いです。
<サテライトオフィス>
サテライトオフィスとは、メインの企業拠点とは異なる場所に設置されたオフィスのことです。支店や支社とは異なり、社員はテレワークを行うために一時的にオフィス利用します。営業拠点や社員の居住地の近くにサテライトオフィスを構えることによって、業務効率化や社員のQOL向上といった効果が期待できます。
<ワーケーション>
「Work(ワーク)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語である「ワーケーション」。観光地などで働きながら休暇もとれるという、まさに理想のワークスタイルです。アメリカでは2000年代から広がりを見せていましたが、日本では新型コロナウイルス流行をきっかけに注目されるようになりました。
テレワークに最適なスポットとは?必要な環境
いざテレワークをはじめようとしても、何かが欠けていて仕事が思うように進まないということは意外とあるものです。事前の準備をしっかり行い、快適なテレワーク環境を構築しましょう。
高速で安定したネット環境
テレワークにネット環境は必須です。目安としては、zoomなどを利用したテレビ会議が問題なく行える程度の回線は常に確保しておきましょう。外出先で仕事をする機会が多いならば、モバイルWi-Fiを契約するのもおすすめです。カフェなどの無料Wi-Fiはセキュリティ面で危険なことも。可能であれば固定IPのWi-Fiを利用しましょう。
PCやスマホを充電するための電源
電源は長時間の作業には不可欠です。残バッテリーを気にしながら仕事をするのはストレスが溜まりますし、大事な場面で充電切れという事態は避けたいですよね。カフェなどではコンセントがある席に座れるとは限らないので、仕事を前提としているコワーキングスペースを利用したり、モバイルバッテリーを携帯したりするとよいでしょう。
座席の快適さやセキュリティ
デスクや椅子がPC作業に適しているかは大切なポイントです。可能であれば、パーテーションなどで区切られていたり、うるさすぎない環境であったりすれば、より集中できます。テレビ会議を行うならば情報漏洩を防ぐために個室環境は必ず確保しましょう。また、PCやガジェット類は盗難に遭う可能性も高いです。施設のセキュリティ(防犯カメラの有無など)も確認しておきたいポイントです。
テレワークがはかどるツールやアイテム
<テレビ会議関連>
テレビ会議を行うならば、イヤホンやウェブカメラ、マイクは必須です。PCに内蔵されていることも多いですが、スペック面で十分かどうかは事前に確認しましょう。
また、テレビ会議を行う相手に合わせて、zoom、Skype、Googleハングアウトといったツール類は使えるようにしておきましょう。
<コミュニケーションツール>
テレワークではテキストメッセージでのコミュニケーションが圧倒的に多くなります。
slack、Chatwork、LINE WORKSなど、便利なコミュニケーションツールがたくさん登場しています。これらはスマホでもPCでも利用できるようにしておきましょう。
<生産性向上アイテム>
デュアルディスプレイが可能になるサブモニターはあると便利なアイテムです。コワーキングスペースなどによっては貸し出しを行っています。持ち運べるモバイルディスプレイも多数発売されているので、検討してみてください。雑音が多い場所で集中して作業したいときには、ノイズキャンセリングイヤホンが活躍します。
テレワークの一種「ワーケーション」に注目
ワーケーションは、全国の各自治体が誘致に力をいれるなど、日本において広がりを見せています。仕事と休暇を両立させる試みとして注目されているのです。
働き方改革で脚光を浴びるワーケーションは、長期滞在型バケーションと融合させるスタイルとして欧州で特に支持されています。
ワーケーションのメリット
<仕事と休暇を兼ねられる>
日本では長らく仕事と休暇をはっきり区切るワークスタイルが主流であるため、仕事と休暇を兼ねるイメージが持ちづらいかもしれません。しかし、一度ワーケーションを行ってみると、リラックスした環境下で仕事をすることでアイデアが湧く、生産性が高まるといったメリットを感じられるはずです。日常の仕事環境では得られなかった、思わぬ成果が生まれる可能性もあります。
<家族との時間が持てる>
普段忙しく、なかなか家族との時間が持てない方も多いのではないでしょうか。そんな方にこそ、ワーケーションはおすすめです。ワーケーションであれば、仕事中の家族の過ごし方さえ決めておけば、家族全員が楽しく快適に過ごせます。
ワーケーションがしやすい観光地とは?
ワーケーションの利点は、普段はアクセスがイマイチの場所も長期滞在で堪能できるというところです。一泊二泊の旅行では足を伸ばしにくい秘湯や知られざる名所で、休暇と仕事ができるというわけです。
生産性やイマジネーションの面で予想以上の効果が期待できるワーケーションですが、どこでワーケーションを行うかは慎重に選びましょう。ワーケーションを行うにあたって、チェックしておきたいポイントをご紹介します。
Wi-Fiと電源のあるテレワークスポットの数
まずはカフェなどのテレワーク可能な場所がどの程度あるかを確認しましょう。最低限、Wi-Fiと電源があれば個人的な作業は可能です。先に述べたように、テレビ会議を行うならば個室を確保しましょう。都市部のように、すぐにWi-Fiと電源が揃ったスペースが見つかるわけではありません。地方にある観光地の飲食店は老舗が多く、店主もお客も年配の方が中心であることが少なくありません。Wi-Fiも電源もない飲食店も多いので、事前調査は必須です。
テレワークwelcomeな施設
カフェ以外にも、コワーキングスペースなどのテレワーク歓迎施設があればより安心です。観光客の出入りが激しい飲食店ではなかなか集中できないでしょうし、飲食費も観光地価格で割高となってしまいます。地元の人が使うような落ち着いたカフェがあればよいですが、必ずしも利用できるとは限りません。自治体や観光協会が主導となってワーケーションを推進している観光地では、商業施設内やホテルにテレワークスペースを設けていることもあります。こうした施設はぜひ積極的に活用しましょう。
宿泊先の設備
宿泊先も、テレワークに向いているホテルや宿を選びましょう。宿泊先が最も多くの時間を過ごす場所ですから、ここで失敗すると仕事がなかなか進まずワーケーションそのものが失敗だったという事態にもなりかねません。老舗の旅館などでは、意外と仕事に向いている机や椅子が部屋にあるケースが少ないものです。和室の座椅子と座卓では長時間仕事をすることは難しいでしょう。できれば洋室を選び、快適な仕事環境かどうかを確認しておきましょう。
また、気分を変えたり家族と別行動したりする際には、部屋以外にも宿泊先内にテレワークスポットがあると過ごしやすくなります。共用スペースやカフェで仕事可能かどうかを調べておきましょう。
最後にチェックしておきたいのが、Wi-Fiのスピードです。HPにWi-Fi完備と記載してあっても、スピードまではなかなか分かりません。可能であれば、ネットで口コミをチェックしてテレワークに耐えられる速度と安定性があるかを調べておきましょう。
リフレッシュできる施設やスポット
休暇を過ごすためのスポットもぜひピックアップしておきましょう。仕事と休暇を兼ねるワーケーションですが、仕事だけを行っていても意味がありません。単なる場所を変えたテレワークにならないよう、休暇を楽しめるかといった視点でも行き先を選んでみて下さいね。仕事のあとに訪れてみたかった場所で思いっきりリフレッシュできれば、ワーケーションは大成功です。
また、家族と一緒にワーケーションに行く場合は、自分が仕事中の家族の滞在先にも気を配りましょう。お子さんが一緒ならば年齢に合わせて楽しめる場所を探したり、保護者が1人減っても安全に快適に過ごせる場所をピックアップしたり、家族全員が快適に過ごせるとよいですね。
草津温泉は仕事がはかどる!超絶オススメする理由
日本でも有数の温泉地として有名な草津温泉。ワーケーションがしやすい観光地として、草津温泉はさまざまなサイトのランキングでも上位の常連です。
草津温泉する仕事は、なぜはかどるのでしょうか。
超絶おススメの理由を詳しく解説します。
温泉ファンも惚れ込む「泉質」は唯一無二
源頼朝や豊臣秀吉も惚れこんだといわれる草津温泉。
温泉大国の日本において、草津温泉は温泉の自然湧出量は国第1位を誇ります。
泉質もまさに唯一無二。
他に類を見ない強酸性で、殺菌力が抜群といわれています。
古くから「万病に吉」とされ、とくに胃腸病、皮膚病、神経痛などに効能がある温泉として知られてきました。「草津の湯で治せないのは恋の病だけ」という言い伝えがあるほどです。
関節痛や五十肩にも効くといいますから、パソコンやスマホの使用でコリコリの体もほぐれていきます。
草津温泉の豊かな温泉量と独特の泉質を愛する温泉ファンは多く、環境省によれば、草津温泉は14年連続旅行希望先ランキング1位を獲得しています。
「湯治文化」と「ワーケーション」は似ている
温泉宿といえば、一泊で豪華に楽しむスタイルが大半です。しかし以前は、温泉地には湯治文化が存在していました。草津温泉は古来、日本でも有数の湯治場として名を馳せてきたのです。
「湯治」とは、温泉の効能を活用して、病気や傷の快癒のために温泉地に長期滞在することを指します。草津温泉の泉温は高いため、「高温酸性泉浴(時間湯)」という療法が皮膚病などの疾病に効果があるとされてきました。有名な「湯もみうた」は、湯治客のあいだで盛んに歌われたものです。草津温泉に療養に来た人たちが、草津の四季や町の風情を楽しむ様子が歌詞になっています。
現代のワーケーションは、伝統的な湯治文化とよく似ているといわれています。仕事のための設備が整った温泉地で仕事をし、心身を癒しながら滞在する。欧米では一般的な長期のバケーションは、日常から離れて自然の中に憩うのが目的です。
ワーケーションは、仕事をしながらこのコンセプトを実践できるわけですね。
ちょっとアクセスが不便。その“秘境感”が良い
群馬県の西部に位置する草津温泉。実はアクセスが不便というのが実情です。
公共交通手段を使っても、自家用車で向かう場合も、時間がかかる場所にあります。
でもだからこそ、人気の温泉地でありながら“秘境感”が薄れないというメリットがあります。
日常の喧騒から遮断された秘湯の地で、ワーケーションを実践する。都会のせわしないリズムとは異なるゆったりした時間が、そこにはあります。
プラン紹介!草津ワーケーション・リモートワーク
草津温泉でのワーケーションを激推ししたところで、具体的なプランをご紹介したいと思います。
草津の名物をとことん堪能し、万全の設備の中で仕事に邁進する。そのメリハリがしっかりつく素敵なプランです。
草津温泉に到着。昼食は名物「舞茸天そば」
草津温泉に到着したら、まずは名物の「舞茸天そば」をお試しください。
ボリューミーな舞茸天ぷらと香り高いそばのコンビは、草津の豊かな自然を思い起こさせてくれます。
ヘルシーなベジメニューながら、満足度の高い昼食になること、まちがいなし!
午後はコワーキングスペースでお仕事
お腹が満たされたところで、さっそくコワーキングスペースに赴いてみましょう。
各座席に電源が確保されているオープンスペース、集中したいときには便利な個室ブース、外の景色を楽しみながら仕事ができるカウンター席など、シチュエーションや気分に合わせてワーキングスペースを確保できます。
会議スペースやトークスペース、数人で集える掘りごたつのスペースも便利です。
浴衣で湯畑散策。夕食は群馬の地酒を楽しむ
長旅と仕事の疲れをいやすために、さっそくお楽しみを開始です。
仕事着から浴衣に着替え、まずは草津温泉のシンボル「湯畑」を見学。
広さ約1600平方メートルを誇る源泉から、毎分3万2000リットル強の温泉が湧き出る様子を楽しんでみてください。
草津温泉はまた、名水でも有名。
おいしいお水を原料にした群馬の地酒の滋味を、夕食時にぜひ!
熱い草津の湯に浸かって疲れを癒す
一日の疲れは、その日のうちに解消!
これがワーケーションのポイントです。
夕食後は草津の熱い湯に浸かれば、心と体にたまった疲れともおさらば。
快い睡眠へと導いてくれます。
朝からコワーキングスペースでお仕事
都会では体感できない、草津の清明な朝。
呼吸器官を浄めてくれるような朝の空気を吸って、一日のはじまりです。
清潔なコワーキングスペースで仕事に全集中。
たまっていた仕事もきっと、すいすいと進むことでしょう。
草津には無料で入れる公衆浴場が!温泉と仕事のループが贅沢
日本一の温泉湧出量を誇る草津は太っ腹。
なんと無料で入ることができる公衆浴場があります。
「時間湯」と呼ばれる草津の伝統的な入浴が可能な「千代の湯」。
時間湯は、短時間の入浴を繰り返す温泉療法です。
古来日本人が愛してきた入浴法を、これを機会に経験してみてはいかがでしょうか。
また源頼朝が発見したといわれる源泉が引かれている「白旗の湯」は、格式を感じる浴場です。白旗を目印に行ってみてください。
熱いお湯が苦手な人は「地蔵の湯」がおススメ。
ぬるめの温泉は少し白く濁っていて、いかにも効能が高そうです。
足湯もありますから、冷え性の方は試す価値ありです。
町の温泉と、コワーキングスペースにおける仕事、そのループは贅沢の極みです。
仕事に行き詰まりを感じたら、散策しながら温泉へゴー!
心身をリセットして、仕事に再び向き合うことができます。
まとめ
古くから名湯として知られてきた草津温泉。
温泉ファンにもリピーターが多い観光地として有名です。
草津温泉のまれなる泉質の効能を享受しつつ、仕事ができるスペースがあります。
それが草津温泉コワーキングです。
日常から離れてライフスタイルを変えれば、よりクリエイティブなアイデアが生まれる可能性も高くなるはず。
草津温泉の湯は、デスクワークによるコリをほぐしたり、生活習慣病の予防などの効能も期待できます。
心と体を癒しつつ、仕事に集中できる環境を確保できる草津温泉コワーキング。
ぜひ人生のステップアップのためにトライしてみてください!